縦割り保育のメリット・デメリット

前回は、縦割り保育の意味とねらいについてご紹介しました。

子どもの成長にとって良さそうに見える縦割り保育ですが、メリットがある反面、デメリットもあります。

保育に導入するか検討するときの参考にしてみてください。

縦割り保育とは
縦割り保育とは

縦割り保育のメリットは?

縦割り保育のメリットは年少者にばかりあるようにも思えます。
しかし決してそうではありません。

子どもたちは縦割り保育を通してお互いに学び合います。

年少者は年上の活動を見て憧れを持ちます。
年長者は年下の世話を通して自分に自信を持つことができるんです。

これらを通して、協調性や社会性をしっかりと育むことができるんです。
更に詳しくメリットをあげるとこういたものがあります。
  • 子どもが何を目指しているのか姿が見える
  • 問題化いける能力が向上する
  • 関わり方が上手になる
  • 価値観の違いを考えるきっかけになる
  • 良好な交友関係を築く方法を学ぶ
といったものです。
これは主に利用している子どもへのメリットですね。

保育士にもメリットがある

しかし、ちゃんと働く保育士さんにもメリットがあります。
それは通常保育よりも多くの刺激を受けることができるということです。

同じ年齢の子どもたちと活動していると、ある程度活動の予想が立ちます。
しかし、異年齢児になると色々な化学反応が起こり、予想もしないことが起こるでしょう。

こういった保育を経験することで保育の幅をより広げることができるでしょう。

縦割り保育のデメリットは?

実は、何にでもいい面と悪い面があるように、縦割り保育にもデメリットはあります。
それは
  • 年齢が1~2歳ほどしか離れていないので活動に危険が伴うこともある
  • 年長者は待つ時間が長くなり物足りなさを感じる
  • 年長者の意見が通りやすくモラルがないと年少者が遊べない
などです。
お世話を通して社会性を養っては行くのですが、お世話をするのはそこまで年齢が離れていないため、まだまだ危ないこともたくさんあります。

例えば、乳児の抱っこをしたいという時、転落の危険もあれば、転倒の危険もあります。
更に縦割り保育の活動を考えた時に、どこに焦点を持って行くか、で待つ時間が長くなったり、年少者がおいてけぼりになったりもします。

縦割り保育の導入事例

モンテッソーリ教育を導入している保育園や幼稚園は、縦割り保育を実施しているところが多いです。

例えば、下記のような施設が有名です。

広島文教女子大学付属幼稚園

「教えることによって(こどもが)自信をもつ」というのは素敵ですね。さらに子どもの成長がのぞめそうです。

西南女学院大学短期大学部付属シオン山幼稚園

「異年齢クラスではひとりひとりの発達などに応じた個別の保育が可能になる」というのは、子どもひとりひとりをしっかりみたいという保育士にもぴったりに思えます。

もちろん保育士にもデメリットが

こういった面で、働く保育士さんにもデメリットは発生するんですね。
例えば、

・通常保育よりも危機管理を徹底しなくてはいけない
・年上を怖がる子、年下にいじわるをする子への対応を工夫しなくてはいけない
・乳児に対する接し方を伝える

などです。
これはある意味、負担にもなりますね。

人数が少なければ、なんとなくクリアできる課題ではありますが、少し人数が多くなってくると現実的に難しい問題です。

縦割り保育に参加してみますか?

いかがでしたか?
社会性や協調性は、現代の子どもたちには欠けていると良く言われます。

そんな中、縦割り保育を通じてこの能力を補充して欲しいという思いから始まったものです。
やりがいは十分にあると思います。

あなたの保育士としてのスキルアップをするにも、絶好のポジションです。
求人に「縦割り保育」と書いてあるのなら、やる気があればぜひ挑戦してみましょう!

縦割り保育とは?保育士のねらい

縦割り保育とは

保育園の特徴として、「縦割り保育」というものを掲げている保育園も多くあります。
この縦割り保育というのは、一体どんなことをねらいにしているか、知っていますか?

縦割り保育のねらいやメリットを知ることで、転職したい職場かどうか見極められるようになります。

そこで今回は、縦割り保育について詳しくご紹介しましょう。

縦割り保育とは
縦割り保育とは

縦割り保育とは?

少子化に伴い、最近では多くの子どもたちが大勢の兄弟と遊ぶという環境は作りにくくなってきています。
一人っ子の家庭も増え、異年齢児と関わる機会は更に少なくなっています。

しかし、同じ年齢の子どもたちと遊んでいること、異年齢児とのかかわりを持っている子どもを比較してみましょう。
成長する機会が多いのは異年齢児と関わっている子どもたちです。

そこで、保育園や幼稚園でも縦割り保育の実施をし、年齢別にクラスを分けて活動するのではなく、
異年齢児でクラスやグループ活動を行うことを縦割り保育といいます。

クラスで縦割り保育をするのは、難しいという理由から、グループ活動だけ縦割り保育を実施している所も多くあります。
縦割り保育は子どもたちが年齢と言う垣根を越えて交流できる貴重な場となっているんです。

縦割り保育のねらいって?

縦割り保育のねらいは子どもたちが異年齢の子どもと関わることが少ない状況を何とかしようという所にあります。
異年齢児で関わり活動をしていいくと、こんなことが期待できます。

それは
  • 子どもたちが相互に教え合う
  • 子どもたちが学び合い、育ち合う
  • 「人と関わる力」がはぐくまれる
と言ったところです。

自分より年齢の大きな子どもと関わることで「あんなふうになりたい」と目標とすることができます。

すると意欲や好奇心を高めることができるのです。

人と関わりコミュニケーションをとる中で自分の思っていることを伝えたり、友だちのことを思いやる力を身につけていくことができます。

人との関わりあいを教える縦割り保育

色んな人と関わるということは、色んな人がいるということを知ることに繋がります。

自分の周りの子どもたちを知り、受け入れることで「人と関わる力」がはぐくまれていくのです。

社会に目を向けてみると、同じ年齢の人たちだけが集まってはいません。

色々な年齢の人が混ざった中で生きていかなければならないのです。

縦割り保育を通して人間関係の築き方を学んでいき、今度の成長の糧として活かすことができるのです。